猪肉の良質な脂肪となめらかな肉質〜部位ごとの美味しさのご紹介〜

あなたが作るお料理に「平戸いのしし」が入っていたとすると、一噛みごとに感じるお肉の力強さと旨味に、「この美味しさは、何に!」と、きっとお客様は感動をお持ちになるでしょう。
イノシシ肉の美味しさは、脂の旨味です。
濃い甘みとねっとりとした旨味が特長の豚肉の脂身と比較して、イノシシ肉の脂身は、自然な甘味と、キッチリとした舌触りが特徴です。
また家畜の脂身には抗生物質やホルモン剤などが溜まっている可能性がありますが、平戸地域の野山で生きるイノシシは、ホルモン剤はもちろん、飼料に含まれる遺伝子組み換え植物などは食べていません。

ロース

良質な脂身たっぷりの「ロース肉」

脂身のたっぷり乗った極上の部位です。胴の背中側、背骨を挟んだ左右にあり、猪肉は脂身が美味しいと言われる由縁のお肉です。

豚肉の場合は脂身が多すぎると敬遠されることがありますが、イノシシの場合は脂身が多いほど上等とされます。煮物や鍋物に使うと、非常にまろやかでコクのある出汁(ダシ)が出ます。

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調理例

焼肉・すき焼きから、しゃぶしゃぶ・牡丹鍋など、どの食べ方も美味しい

肩ロース

弾力のある歯ごたえで味の濃い「肩ロース肉」

文字通り肩のお肉で、ロースやモモに比べるとややかためで味が濃い、脂身の少ない部位です。
「かため」といっても、粗悪な肉の硬さとは全く異なる質感で、弾力があり旨味が感じられる肉質はジビエ特有のものでもたれることがありません。
この良質なかたさは、肥育された牛や豚などのお肉ではなかなか味わうことができません。

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調理例

ステーキ、すき焼き・牡丹鍋などの鍋料理、シチューなどの煮込み料理など

モモ

しっかりとした張りと適度な脂身のある「モモ肉」

しっかりとした張りがあり、赤身の中に適度な脂身があって、脂の乗ったロースよりも食べやすいと感じられる部位です。
モモというと柔らかいイメージがありますが、野生のイノシシは家畜と違って野山を駆け巡り、筋肉にしっかりとした張りがあります。
ロース肉とは違った意味で、イノシシらしさを感じることができます。

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調理例

牡丹鍋・すき焼き・おでん・煮込み・炭火焼きなど

バラ

脂身が触ると溶けるくらいに柔らかい「バラ肉」

アバラ回りの肉なので「バラ」と呼ばれる部位。豚のバラ肉と似ていますが、うま味と甘味があり、あっさりした脂身が特徴です。厚くついた脂身もしつこくありません。

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調理例

角煮・シチューなど煮込み料理、串焼き、ベーコンなど